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タイのネットショッピング事情

タイではあらゆるものが溢れかえっている。僕が住むバンコクはないものを探す方が難しいほどだ。いくらタイバーツが上がり、物価があったといえどもやはり割安に感じる。パンデミック以降はより一層、ネットショッピング・デリバリーサービスの発達は加速していった。

写真の家具・植物などほとんど大手ネットショッピングサイト購入したものだ。便利で驚くほど格安なものが多いため、頻繁に利用しているが日本ではありえないほどのトラブルも多々ある・・・

目次

スマホ購入。相次ぐミラクル

使用しているスマホがバッテリーが膨れ上がり、今にも爆発しそうな状態になったので買い替えを考えていた。もぐらのおっさんは手に収まらない、大きすぎるサイズのスマホはどうも落ち着かない。若年層から言わせればゲームをしたり、写真を撮ったりするのに大きい方がいいに決まってでしょ、と笑われるかもしれないがこれもぐらの性。いずれ若さを失ったときに、気づくだろう。

僕が欲しいスマホは世界のGoogleが出しているPixelシリーズだ。今時では探すことが難しい、6インチに満たないはぐれスマホ。バンコク内のデパートやショッピングモールで遭遇することは、ただの1度もなかった。見つからないスマホにより、僕の思考はよからぬ方向へと導かれてったのだ。「そうだ!通販で買おう」と。僕がもっぱらお世話になっているのは、LAZADAというショッピングサイトだ。他にもサイトはあるが使いなれているため、自然とこれを使っている。

そして、サイト内を探すと難なく発見。そこまで安くないものでも、バーツ表記だと安く感じるという現象が起こるので気を付けてほしい・・・ん?僕だけかな?そんなこんなで見つけて直ぐ様購入した。Pixel3ブラックの128GBを6,000バーツ程度で注文。古いがサイズもちょうど良い。これこそが僕が欲していたスマホなのだ。

中国からの輸入になるので注文から2週間程度の納期との記載があった。まあ、2週間なら許容の範囲だろうと思いポチッたわけだが、これがミラクル①の火種となる。注文した瞬間から自分の中でのカウントダウンが始まっていたので、2週間に到達した瞬間「 くるぞ、くるぞ!」と高まっていた。しかし待てどもくる気配は一向にない。納期遅れなど、日常茶飯事なので驚くこともなかったが、あまりに遅い。

問い合わせをしても、もう少しの一点張りで乗り切ろうとしている、ショップの担当者を逃がすまいと毎日チャットを入れた。結果、商品が到着したのは3ヶ月弱経過してからのことだった。ブチ切れ寸前だったが、いざ待ちわびたものが手元に届くと怒りなど空の彼方に散っていくものだ。

ぶるっ、ぶるぶる。慌てて箱を開けた僕は驚愕し、怒りに手が震えた。なんとブラックを頼んだのにホワイトが来たのだ。ミラクル②はまさかの色間違い。立て続けに僕を震撼させたのは箱に記載された内容だ。頼んだはずのメモリー128GBではなく、64GBだった。ミラクル③はほぼ②と同じタイミング到来。

「どうしたら何もここまでの間違いが起きるのだ?」とイライラ。急いで怒りのチャットを入れ、交換を要求した。しかし、交換となると時間がかかるから容量が違う分の差額を返金するよ、といってくる始末だ。確かに同じだけの納期がかかるのなら、もう交換という選択肢はありえない。トータルで半年程度もかかることになる。

下手したら新しいモデルがリリースされるほどの期間はさすがに待てない。なくなく、容量分の差額を返金してもらうことにした。差額はたかだか数百バーツ・・・容量半減の代償がこれはあまりにひどすぎる。せめて次の犠牲者を出さないためにも、激辛クリティカルなレビューを書き込んだ。しかし、その効果は極めて薄く今でのうのうと稼働している。

今思えば、あの時注文した商品の在庫はすでになかったのではないかと思っている。在庫がないときは他の物をあてがう説、これあるな。というのもLAZADAでの誤発送は1度ではない。以前にも木製の5段のスニーカーラックを頼んだところ、樹脂の3段のスニーカーラックが来た。何もかも間違えている。

返送して返金を求める手間が面倒なほど、安価なものだったので泣き寝入りした。こんな嘘みたいなミラクルが続くけれど、信じられないくらい安くて良いものもたくさんあるから有効利用はしたい。使い方を間違わなければポジティブになれるはず。僕が決めたルール決めてた。1,000バーツ以上のものをなるべく購入しない、と。

実績のあるショップや商品の購入数・評価の高いものを買う分には、基本的に問題はないだろう。くれぐれも高額商品の購入には気を付けよう。

詐欺師のピエール

隙だらけの僕はおいしい話にめっぽう弱い。詐欺とわかっていても、果敢に購入しようとするスタイルを貫いている。スマホに引き続き、パソコンを検討していた。と言っても持ち運び用の消耗品と考えていたので、そこまでのスペックは不要でライトなものをリサーチ。

しかし、探しているうちにどんどん物欲は高みを目指すようになってきた。FACEBOOKのマーケットプレイスで、高性能な割にはお値打ちなパソコンを出品している人を発見。評価がなかったため、その人物のプロファイリングを始めた。そう、彼が見出しにもある詐欺師、ピエールと名乗る男だ。

掲載されているパソコンの写真の解像度が低く、明らかに自分で撮った写真出ないことはわかっていた。8000バーツ程度だったので、騙されてもいいかもしれないという覚悟でピエールに連絡を試みた。メッセンジャーで会話を始め、物腰柔らかく、気さくでフランクな印象だ。これこそ詐欺師の典型だ!

売りに出している理由はタイ人の妻がWindowsは使用しないとのこと・・・そもそも使用しないのにこんなハイスペックなパソコンを買うことが矛盾しているが一旦話を聞いた。きな臭いにおいがプンプンするが、これで本当に入手できたらすごいラッキーという淡い期待が勝り、話を進めていった。

出品エリアがバンコク内となっていたので、見に行く約束をしようとしたら先日引っ越して他県だから難しいとの回答。ますます雲行きが怪しくなっていったが、駒を先に進める。次に支払いの件だ。代引きを希望したところ、意外にも了承した。その代わり前金として2,000バーツを要求してきたので、ここで1度目の支払いをすることに。

しばらくして、よくわからない理由で代引きができなくったとごね始めて、半額分の先払いをしろと言い始めた。8,000バーツの半額4,000バーツという意味らしい。2,000バーツ前金として払っているので、残り2,000バーツということだ。4,000バーツを1回で支払うより、日が相手の2,000バーツ×2回なのでダメージが薄まり支払ってしまった。残りは到着後支払いする。

ここから数日は連絡がとれたが、あるときを境にメッセンジャーのアカウントが消えて連絡が取れなくなった。ここでゲーム終了。おおむね予想通り、商品が届くことはなかった。後日談だがネット振り込んだ口座を調べたら、ブラックリストのようなものに入っていた。

メッセンジャーでの購入は個人間の取引なので、このようなことが頻発している。通常のネット通販よりも、さらに注意して取引をしよう。2度と犠牲者を出さないため、上部に詐欺師の口座をさらしておく。

プチ詐欺女

ピエールよりもさらに次元の低い話を思い出した。ゴミほどどうでも良い話なので、書くことすら悔やまれるのだが一応書く。同居人がFACEBOOKのビジネスアカウントでパンツのセールをやっているから買いたいと言っていた。残り50着のため、最後のセールと命名して、1着89バーツ3着なら250バーツの売り出しだ。

ちょうど3色展開なので3着まとめて注文する人も多いことだろう。後から気づくがそれを見越した少額のプチ詐欺だ。この額なので詐欺かどうかすら考えもしなかった。しかし、フォロワーが4000人オーバーのアカウントだ。この中の100人でも注文すればいい値段になる。

予想する展開はとしては商品が届かなかったんでしょ?と考えた皆さん、そんなぬるい結果ではありませんよ。ちゃんとモノは届きました。届いた実際の写真を添付しよう。

この世の終わりみたいにデザイン性の低い産物が箱の中から飛び出したのだ。サイズも大きすぎてとても女が履くものとは思えない。試しに履いたら僕でも履けたほどだ。少し汚れているから念のため、くんかくんかした瞬間、夏の部室がフラッシュバック。そして正気がカムバック。

お金のことはもういいんだ。こんな地獄みたいな服を送ってくるならストレートにだましてほしかっただけなんだ。「 ちくしょー服こなかったか!」ですんだのに。

僕は人々の選択の意思を奪い取る、なんだかわからないものをつめこんだ福袋とかいうものが嫌いだ。この件は福袋を開いたときに近いダメージを受けた。

安いからといってちょこちょこ買っていると、結構な金額になっていることがあるので、安物買いの銭失いにはならないようにしたらよいと思うよ。

タイでネットショッピングは使うべき

さんざんなトピックばかり紹介して、最後にこんな感じになって本当に申し訳ない。僕の話以外でもひどい話を聞いているかもしれないが、日本に比べて安価に購入できるものが多いため、購入先を間違えなければ非常に有意義だ。日本の大手ネットショッピングサイトでも、レビューを確認する人は少なくないだろう。

タイでも同じことで取引履歴や評価を見れば、大体安心して購入できると考えて良い。僕の場合は価格も日本よりはるかに安価なため、とんでもない目にあっても諦めるようにしている。むしろ安価なものを買っているのに日本と同じサービスの質を求めるのは酷であると考える。

文化・感覚の違う人間が話し合っても、相当の労力・時間がかかることになるだろう。その労力をかけるくらいなら、次に進む方が賢い選択ではないだろうか。

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